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【ホロライブの原点】ときのそらは何がすごいのか

2022年5月15日

ホロライブ0期生、バーチャルアイドル【ときのそら
ホロライブ設立前よりカバー株式会社のバーチャルアイドルとして活動。現在YouTubeのチャンネル登録者数は96.7万人。
夢は横浜アリーナでライブをワンマンライブをすること。
そんな彼女は本日5月15日、22回目の誕生日を迎える。

ホロライブの後輩やファンから大変良く慕われている存在だが、新規のホロライブファンから見たら何故そこまで慕われているのか疑問に思う人もいるかもしれない。
そこで今回は何故ときのそらがここまで慕われ、ホロライブの象徴、大御所、レジェンドと尊敬されているかを解説・列挙していきたい。これを読めばときのそらへの理解がグッと深まるはずだ。

※敬称は省略させていただきます

Vtuber黎明期

Vtuber黎明期とは、解釈にもよるが主に2017年から2018年あたりを指す。キズナアイを中心にバーチャルの存在がグッと世に出てきた激動の時代だ。
ときのそらは2017年9月7日にYouTubeでの活動を開始した。が、実はその前からときのそら自体は存在していた。もっとも、当初はカバー株式会社のイメージキャラクターのような存在でデザインも今よりシンプルであった。キズナアイの登場によって、ときのそらもバーチャルなタレントとして活動することとなる。

Vtuber四天王という固有名詞をご存じだろうか。キズナアイ、輝夜月、ミライアカリ、電脳少女シロ、バーチャルのじゃおじ狐娘Vtuberねこますの5名のことを指す。4名ではなく5名だ。5人揃って四天王と言われていた。

当時はこの5名がYouTubeの登録者数上位陣であった。ときのそらは裏四天王(ときのそら、YUA、富士葵、のらきゃっと)とも呼ばれたことがあったが、あくまで2軍の立ち位置であった。

有名な話だが、ときのそらの初配信では身内を除くと視聴者数が13名(この13名は円卓の騎士と呼ばれている)ほどだったという。今でこそ同時接続数が数千数万は当たり前だが、これが"当たり前でない"ことをときのそらは理解している。

2017年の12月、Vtuberが流行り始めときのそら自身もクリスマス配信でチャンネル登録者数をここにきてグッと伸ばす。
今でこそ古参という立ち位置だが、このこともあり『遅れてきたVtuber』と自称することもあった。

2018年7月に【太陽系デスコ】の歌ってみたをYouTubeに投稿。これがときのそらにとって初めてのミリオン動画となる。この動画も一つの転機であり、ときのそらへ力を与えたものの一つである。

声楽の経験を武器に、高い曲を原曲キーで歌いこなす姿に魅了されたファンも多いが、彼女の高音は最初から評価されていたわけではない。
2018年1月29日に投稿したオリジナル曲【夢色アスタリスク】のコメントではキーが高い曲であることから喉を心配する声が上がっていた。
しかし現在は太陽系デスコやエイリアンエイリアンなど非常にキーの高い歌を難なく歌いきる人物として有名になっている。

こちらは【乙女解剖】の歌ってみた動画だ。

こちらはボイトレ講師の いくちゃんねる の動画だ。この動画を見ればわかるが、ときのそらがプロの教え方に近い方法で歌えていることがわかる。
また、ときのそらは原曲を忠実に歌うことを重要視している。曲を聴くときは本家から聴くことを心がけているようで、歌みたに対しての姿勢も他の子とは違う。
基本的な歌い方、高音という個性、歌に対しての姿勢の3つの要素こそがときのそらがアーティストとして評価されている理由だろう。

メジャーデビューからのワンマンライブ

初期の頃は多忙であり帰宅してシャワーを浴びたら少し寝て、また外出するという生活をしていたという。精神的にも肉体的にもきつい日々を送っていたそうだが、2019年の1月にメジャーデビューを果たすこととなり、これが転機となる。

その後1stワンマンライブも決定し、同年10月6日にVeats Shibuyaで【Dream!】を開催。夢へ一歩近づいた。
Vtuberの中には早くて2018年からライブを行なっていた者もいたが、ようやくのワンマンライブということで大いに盛り上がっていた。そこまで大きな箱ではないものの、ギリギリまで集客をしキツキツな中で行われたライブはまさに伝説の一ページであった。
特にラストの曲【Dream Story】では、異常と言えるほど会場が盛り上がっていた。
前座として【ホロライブ オン ステージ -でいどり〜む-】(ときのそら ロボ子さん 夜空メル さくらみこ AZKi)も開催されており、名実ともにホロライブの(を)アイドルとして印象付けた。

初期はチャンネル登録者数を増やすのは簡単ではない。当然現在のようにホロライブブランドによるブーストは当然無い。1を10にするより0を1にする方が遥かに難しい。特に日本人は0を1にするのが苦手と言われている。ときのそらは様々な【気づき】や、配信やイベントをやり遂げる【経験】を積み、それを習慣化させることで新しい挑戦に伴う苦労を乗り越えることを可能にしていると思われる。

伸び悩みの打破

チャンネル登録者数が18万人前後のあたり、Vtuberブームの興奮も一旦冷めた頃であったためかチャンネル登録者数の伸びが落ち着く。
初期のボーナスタイムの終了を告げると共に、Vシンガーブームで伸びる他のVが確認できた。
後にときのそらは「数字が気にならないと言えば嘘になる」と発言している。察しの良いオタクならばどの時期にどのVを気にしていたか何となく想像がつくだろう。
彼女ほどの人物ですら周りと自分の数字を比較してしまうことがあったのだから、いかにYouTubeが厳しい場所か想像するに難くない。
しかし、結局は何事も自分の努力次第である。
ひたむきに努力をし、メジャーデビューやワンマンライブを経た彼女は確実に成長していった。
そして再びチャンネル登録者数の伸びが増え始め、2022年5月15日現在では96.7万人もの登録者数がいる。四天王と呼ばれなかった彼女だが、もうすぐ100万人という大台に乗る。

ホロライブの看板として相応しい振る舞いとリスク管理能力

ときのそらが評価されている部分の一つ、いわば意識の高さである。これまで一切炎上することもなく、ホロライブの看板として求められる厳しい基準を達成しているからこそ後輩からも慕われる。
ときのそらは特にファンである【そらとも】を大事にしており、動画を投稿する際に自己満足にならないように工夫を凝らしているようだ。この辺りの話はニコニコの配信で聞くことが可能だ。

また誰よりも【ときのそら】という存在を大切にしておりファンを失望させないように常に気を配っていることも語っている。ここまで気配りが出来ているVtuberは他にそうそういないだろう。

個人的に非常に関心した回がある。2021年1月に行われた合同オンラインライブ"チューバウトvol.4"でのことだ。
ときのそらはオリジナル曲、"ブルーベリームーン"を歌唱。この曲はときのそら楽曲の中でもテンポが速めで、シリアスよりの曲である。

これの何が凄かったかと言うと、声量が大きく遠くに聞こえるような歌い方をしていたのだ。
言ってしまえばたかが声量だが、されど声量である。ここにもときのそらの"とある意識"反映されている。

そもそもオンラインライブなのだがら、声量を大きくする必要はそれほどないと思いの方もいるのかもしれない。
しかし、ときのそらは横浜アリーナでワンマンライブをすることを目標にしている。
横浜アリーナのキャパは17,000人で、とても広い。一番後ろの席までクリアな声を届けるならば、声量は間違いなく必要だ。
もちろんオンラインでその必要はないが、常に目標を意識し続けている彼女にとってはどのライブも手を抜くことは許されない。

というのが個人的な考察である。

幅広い交流と実績

他にときのそらの強みをあげるとしたら、これだろう。
Vtuberの華といえばコラボだが、ときのそらは非常に人脈が広く他方にわたる
20歳の誕生日配信、【わたし、20才になります!!~ときのそら生誕祭~【#ときのそらお誕生日会2020】】ではホロライブ外で10名以上のメッセージを貰っている。にじさんじの物述有栖やハニーストラップの周防パトラ、天神子兎音、ミライアカリ、電脳少女シロなど非常に他方にわたる。また、けったろ、まらしぃ、赤ティン、百花繚乱など別界隈の人物からも

実績も他方にわたる。アニメ【バーチャルさんはみている】2019/1/9 本人役 出演、オリジナルアルバム【Dreaming!】2019/3/27 発売、テレビ東京ドラマ【四月一日さん家の】2019/4/20 四月一日 一花役 出演、2019/10/6 1stワンマンライブ【Dream!】開催、2020/4/20 1st写真集【そらびより】発売、など。
これ以外にも合同ライブやイベントに多数出演しており、Vtuber業界を牽引してきた

物語性のある経歴

話すと非常に長くなるが、物語性がときのそらの人気の一因となっていると私は考えている。
普通の女子高校生であったときのそらがアイドルへと成長していく様はファンにとって非常に刺さる。上でも触れているが、高音に対しての評価も最初から高かったわけではない。チャンネル登録者数が伸び悩んだり配信もトラブルもあった。しかし、CDを出したりワンマンライブを開催したり少しずつ自信と実績をつけてここまでたどり着いている。
この魅力は新参には伝わりにくいかもしれないが、ときのそらをしれば知るほど理解できていくだろう。

衣装も当初は制服モチーフのシンプルデザインであったが、少しずつ衣装や化粧が華やかになっていく。

ワンマンライブ専用衣装は、基本的なデザインとシルエットは以前のものを踏襲しているが後ろに大きなリボンがつき、非常に可愛らしい。
見た目だけ豪華になっても仕方がないが、ときのそらは内面的にも非常に進化しており日々大人になっている。
ただ、普通の女の子らしい一面も残っている。そのほか横アリを目標にしているところも初期から変わっていない。
企業のバーチャルYoutuberでありながら、人間らしさ溢れる魅力的な存在がときのそらなのだ。

まとめ

最初こそ評価が高くなかったものの、地道な努力と高音域での歌唱という武器を磨き成長してきたのが【ときのそら】だ。
現在はときのそらよりもチャンネル登録者数の多いホロメンもいるが、数字だけではない魅力が彼女にはある。
この記事を読んで気になった人は是非ときのそらのチャンネルをチェックしてほしい。

☆YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCp6993wxpyDPHUpavwDFqgg

☆参考
・俺がこんなにカワイイわけがない──誰でも“美少女に変身する”VR 「かわいさ」追求する男3人の挑戦
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1707/24/news021_2.html

・日本が0から1を生み出せなくなったのはなぜか?
元Pepper開発リーダーが指摘する効率化の罠
https://logmi.jp/business/articles/156556

・天才にもおとずれるプラトーの正体とは? | ダイアモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/130369

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