コラム

4G停波に備えて5Gスマホを買うのはやめるべき

2021年3月26日

5Gが提供開始された、4Gもやがて停波されるしスマホ乗り換えないと」と考えているひとは待ってほしい。5G対応スマホを購入しても4G停波後はまた乗り換えるはめになる。

4Gはいつ停波・使えなくなるのか

そもそも4Gはしばらく停波しないだろう。ウィキペディアによると日本ではNTTドコモが2001年10月に3Gの商用サービスを開始している。ドコモの3G停波2026年3月31日予定となっている。おおよそ25年使用可能なわけであったのだ。

キャリアの3Gサービス期間

docomo 3G 2001年10月〜2026年3月31日(約25年)
au 3G 2002年4月〜2022年3月31日(約20年)
Softbank 3G 2002年10月〜2024年1月下旬(約21年)

ドコモのXi(4G)は2010年12月24日から開始している。もうすぐで10周年というわけだ。3Gの例に習えば4Gはあと15年は使用可能だ(2035年ごろまでかな?)。

キャリアの4Gサービス期間(終了年は予想)

docomo 4G 2010年12月〜2035年12月(予想約25年)
au 4G 2012年9月21日〜2032年9月(予想約20年)
Softbank 4G 2012年9月21日〜2033年9月(予想約21年)

もしかしたら3Gより早期の終了となるかもしれないが、まだ猶予は十分にある。そして15年のうちたいていの人間はスマートフォンを2回以上買い換える

最近は3Gが終了するということで、ガラケーもしくはVoLTE非対応スマホから、5Gと4G,VoLTE対応スマホもしくは4GとVoLTE対応スマホ、に移行しないとならない人もいるだろう。そう、4Gはまだ停波していないが3Gが停波するのでVoLTE非対応スマホユーザーはスマホを買い替えなくてはならないのだ。例え画面に4Gのアンテナが立っていても、通話時に3Gになったらだめなのだ。

VoNR

詳しくない人向けに説明すると、例えば、iPhone5sは4G LTEに対応しているのだが、VoLTEには対応していない。これは、データ通信は4Gを利用可能だが通話回線は4G非対応ということ。通話時は3G回線を利用することになる。しかしこれでは3Gが停波したらiPhone5sでは通話ができなくなってしまう。

この前例を見るに5Gについても同じことが言えるだろう。5G版VoLTEのことをVoNRと言うのだが、現在はまだ商用化を進めている段階であり完成して誰でも購入可能なVoNR対応スマートフォンが販売されているわけではない。

(追記:タイでVoNRの提供が2021年10月11日から始まったそうです。 ソース

つまりVoNRが登場しないと4G停波には備えられないし、少なくとも国内ではまだ備えることすら不可能なのだ。

iPhone12が5Gに対応したことは記憶に新しいが日本版はミリ波に対応しておらず、sub6のみの対応になる。sub6とはミリ派と比べると速度は劣る。しかし、高速なミリ派はいまだにエリアが広がらない。基地局を転用しただけで4Gとそこまで速度が変わらないなんちゃって5Gも多くある。なので今からiPhoneを購入したい人はiPhone11で十分だ。

まとめ

そもそも今最新の5G対応スマートフォンを購入しても4G停波までもたないので、4G停波に備えて5Gスマホを買うのはやめるべき、なのだ。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/Xi_(携帯電話)

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